2022年4月28日木曜日

一石六地蔵と磨崖の六地蔵と六地蔵石幢と

お墓参りにいくと墓地の入り口で出迎えてくれる六地蔵さん

どこの墓地でも必ず見かける風景です

宝蔵寺一石六地蔵

名張市内では一石に彫成された一石六地蔵さんが多くみられますが

在銘のものの中では平尾宝蔵寺のものが貞享四年(1687)と古く

これらは江戸中期から爆発的に流行したようです

峰の六地蔵

その前はどうだったでしょうか?

六体の地蔵さんを石に刻むという行為は

磨崖に彫ることの方が早く始められています

室町後期から安土桃山時代にかけて多くみられて

伊賀市諏訪の六地蔵さんとか同じく伊賀市島ヶ原の峰の六地蔵さんとかが

磨崖に刻まれた六地蔵さんです

有明の六地蔵石幢

さらにその前はどうだったでしょうか?

地蔵さんを六体横一列に並べるということは

それより前の時代には行われていません

横一列ではなく六角の石柱に六体の地蔵さんを彫るということが行われています

これが六地蔵石幢です

三重県で本格的に作り始められるのは室町時代からですが

それより前の時代の物もあります

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