2022年4月27日水曜日

三重県の六地蔵石幢について はじめに


三重県の六地蔵石幢について少しまとめておけたらおもって
ブログを開くことにしました

六地蔵石幢の数は全国的にみるとかなり地域差があって

東北や九州などたくさん残されている地域もあれば

多分全く残っていない地域もあるのかとおもいます

例えばお隣の奈良県内では数基しか確認されていません


では三重県内ではどうかというと

これはかなり多くが残されていそうです

わたしが把握しているだけで五十基を超えていますから

ひょっとするとその倍近くあるのかもしれません

「石仏」とか「石造美術」という範疇において六地蔵石幢の多さは

三重県の特徴の一つと言えるかもしれません

近県の状況には全く無知ですから 断定はできませんが


多くの石幢はいつもお花が絶えずに 今なお在所で大切にされていますが 

一方では寺院の片隅で眠るように置かれたままのものもあります

特に複数の石材を組み合わせた石灯籠型のものは

部材が散逸してしまったものも多く

既に所在不明になっているものもあります


数百年にわたって我々庶民の祈りを聞いてきた地蔵さんですから

これからも長くそこにあってほしいとおもうのですが

近年の町や村の様子の変化を眺めていると心もとなくも感じます



わたし自身もずいぶんと年をとってしまいましたから

自分の身体が動く間に石幢の所在と現状を記録しておきたいとおもいました


美術史や民俗など系統的に学んだわけではありませんから

間違った理解や独りよがりな解釈があるとおもいます

ぜひご指摘いただけたらとおもいます

書いては直し 直しては書きしていきたいおもいます

またご存じの石幢があれば 情報をお知らせいただけたらと思います





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