上の写真は六地蔵石幢の所在を地図上に落とし込んだものです
グリーン系のマーカーはおよそ室町時代以前の石幢
オレンジ系のマーカーはおよそ江戸時代以降の石幢です
グレーのマーカーは造立された時代が不明な石幢です
おおよその目安として作ったものですから 正確さを欠く点はお許しください
①伊勢市の周辺
伊勢市・旧小俣町・旧二見町・明和町とたくさんのマーカーが集中しています
②伊勢本街道から和歌山別街道を通って伊勢に接続する沿道の地域
多気町丹生周辺・旧美杉村多気周辺・名張川上流域・名張街道の沿線とグリーン系のマーカーが点々と続いています
③初瀬街道を通って旧三雲町で伊勢街道に接続する地域
時代ははっきりしませんが旧白山町・旧一志町・旧嬉野町とマーカーが並んでいます
④安濃町の東部の安濃川沿岸と西部山間部
時代が古いグリーン系のマーカーに注目して眺めると
当初は②の伊勢本街道と和歌山別街道の沿線と街道が接続する①伊勢の周辺とで石幢の造立が始まっています そして伊勢周辺ではその後も江戸時代を通じて造立が続いていいます
③の地域では初瀬街道に沿った伝播しているのがわかりますが 青山峠の東側平野部だけで 西側の旧青山町には繋がっていないように見えます 白山町周辺のマーカーは雲出川に沿って②の旧美杉村多気周辺と関連しているように見えます 造立年代が知れない石幢が多いのですが 近世の頃には造られなくなり 六体の地蔵石仏に移行していったろうとおもいます
④安濃町のマーカーは安濃川に亀山と津を結んでいて 西部山間部は経が峰東麓の県道亀山白山線に沿って亀山と白山を結んでいますが この辺りも近世には流行が終わっているようです
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